本校では「学習支援」「連携理系教育」「国際理解教育」「キャリア教育」を柱とした教育活動を展開しています。6か年一貫教育により基礎から応用へと着実に学力を伸ばし、工業系大学の附属校ならではの中高大連携で理系分野への関心を高めます。さらに施設訪問や国際理解ワークショップを通じて広い視野を養い、講演会や職業体験などのキャリアプログラムで進路意識を深めます。これらの学びを積み重ねることで、自らの可能性を広げ、将来を見据えた確かな力を育成します。
大学受験を見据えた中高一貫ならではのカリキュラムで、基礎学力を確実に定着。
また、豊富な体験学習を通して主体的に学ぶ姿勢を身につけます。
本校独自の一貫教育カリキュラムは、すべての学習の中心となる国語、数学、理科、社会、英語の5教科に時間をかけているのが特長です。特に数・英は中学・高校の6年間を通して公立学校の標準時間より多い授業時間数とし、私立校ならではのハイレベルでバラエティに富んだ副教材を併用して、基礎から応用までじっくりと体系的に学習します。
本校では入学時に、生徒一人ひとりにiPadが配付されます。iPadを活用して、情報収集や資料の作成・整理などを効率的にできるほか、授業の理解度をより深めたり、プレゼンテーションや発表を効果的に実施したりなど、生徒の主体性を促す教育を行っています。
ノートの作成やプリントの管理など、学習内容を簡単に整理できるアプリ。必要な情報をウェブで検索できるのはもちろん、宿題の配布・提出もロイロノートを通して行います。また教科担当の先生との通信もできるので、わからないことがあれば直接質問することができます。
全教科のあらゆる単元について、授業を視聴できるアプリ。講義と確認テストがセットになっているので、苦手な単元の克服や新単元の予習に最適です。また多くの単元がレベル別になっているので、基礎から応用まで幅広く学習できるため、一人ひとりに合わせた学習や大学受験対策にも役立ちます。
学校向けの電子図書館サービス。インターネットを通じて、児童書や学習に役立つ資料をいつでもどこでも読むことができます。読書の習慣づけや調べ学習の支援に活用され、先生や生徒が安心して使えるよう、年齢に応じたコンテンツが用意されています。朝の読書タイムにも活用できる便利なデジタル図書館です。
中学・高校生向けiPad用電子辞書アプリです。本校では、広辞苑・古語辞典として採用しています。オフラインでの利用にも対応。関連語句へのジャンプ機能、語彙リストの作成など、さまざまな機能で、学習を効率的にサポートします。
タブレットを用いて毎日の学習課題や生活状況などを記入。毎日行うことで規則正しい生活習慣を身につけます。「日記」の欄は担任の先生とのコミュニケーションに活用します。
英語の授業は、4技能についてバランスよく学習するため、英語Aと英語Bの2科目制を採用。英語Aでは検定教科書を用い、主に読解力やリスニング力を養います。英語Bではネイティヴ教師によるスピーキングと日本人教師による文法指導に特化した授業を少人数制で行っています。
語学研修や職業体験などでの経験や探究活動の研究内容をプレゼンテーションとして発表。伝えたいことを自分の言葉で伝える力を育みます。
8月下旬に2泊3日で実施します。高校1・2年の特進クラスの生徒全員と、進学クラスの希望者が対象です。朝8時から夜10時までの時間を活用し、90分授業を数回実施するとともに、集中して取り組める自習時間も設けています。規則正しい生活と学習環境の中で、学力向上を目指します。
中学では朝のHR前の10分間を使って週3回、主要教科の小テストを実施(高校は毎日)。学習内容の定着を図ります。小テスト以外の日は読書を行います。放課後は進学補習として、さらに学力を伸ばしたい生徒に向け、英数国の補習を実施。教科書の内容を超えたハイレベルな内容を扱います。高校生になると、補習も大学受験を意識したものとなり、進路に応じて選択が可能に。夏休みは希望者を対象に14日間(高校生は19日間)、冬休みは3〜9日間(高校のみ)、春休みは6日間(高校のみ)と、長期休暇の間も補習を行います。
高校3年生補習計画の表を見る
「総合的な探究の時間」では、生徒一人ひとりが自分の興味ある分野について、さまざまな視点から考え、調査・発表を行います。探究活動は、身のまわりにある「なぜ」について探究する長期的なプログラムです。高1で研究課題を設定し、討論などを通じさまざまな問題点を発見していくところから始めます。夏休みなど長期の休みを利用してフィールドワークや資料の整理を行い、高2で行うプレゼンテーションの準備を進めていきます。まとめた内容は高3時に卒業論文として提出します。生徒の選ぶ内容は文系・理系を問わずバリエーション豊かです。自分の好きなテーマだからこそ、より深くより良いものをつくろうと頑張ることができます。教科学習の枠を超え、これまでの学びや経験を活かした問題解決的な学習活動です。
大学入学共通テストを受験する生徒を対象に、12月から
1月にかけて行う特別プログラム。前日には壮行会を開催します。
社会で求められる理系人材を育成するため、高校・大学との連携教育を実施。
実験や講義、ワークショップ等を通じて、生徒の知的好奇心を刺激し、具体的な進路選択へつなげます。
中学校では、土曜日の特別講座(希望者対象に年2回実施)でプログラミング教室が行われます。名電中学の技術教諭の指導により実施される名電独自の理系プログラムです。ドローンの制御を通じて、センサーやカメラを利用したプログラミングを学びます。また、AIなどのプログラミング技術に触れたり、エンジニアの人の話を聴いたりします。生徒たちは、プログラミング的思考を身につけるとともに、最先端のプログラミング技術に触れ、自分自身の将来について考える機会にもなります。
愛知工業大学の先生による理科実験の体験講座です。中学1年生では「科学とエネルギー」をテーマに実験のデモンストレーションを受けます。中学2年生からは応用的な「電子回路」について学びます。中学3年生では、科学とものづくりを融合させた「リンク機構」の仕組みを学び、組み立てまで行います。毎年生徒に好評の連携プログラムです。
大学へ実際に赴き、「大学とは何か」「大学では何を学べるのか」という視点で、大学のロボットミュージアムや地震防災の研究施設などを見学します。なんとなく理科が好きという生徒にとっても、進路にかかわる専門分野の選択という点で、大変刺激を受ける体験となります。
中学で行われるサイエンスラボを高校生向けに発展させたプログラム。一つひとつの電子部品の特徴を理解しながら進める講義です。講義では、光によって電気の流れ方が変わる電子部品を使って、周囲の明るさに応じて点灯や消灯する「光センサー」の製作に取り組みます。
将来の理工系人材の育成を目指した講座です。“ものづくり”と高校での学びのかかわりや、理工系分野における魅力などを、対話型の講義を通じて理系学科を目指す生徒たちに伝えていきます。扱うテーマも「AI(人工知能)」や「環境」、「宇宙」など、時代に即した幅広いものとなっています。
実際に愛知工業大学に行って大学の先生方の講義に参加します。このプログラムを通じて自分が興味ある分野は何なのかを発見することが主なねらいです。将来の学部選択に役立つ貴重な体験となります。
| テーマ | 学科 |
|---|---|
| センサとプログラミングを活用したLEDの自動点灯実験 | 工学部 電気学科 |
| 自動運転・車両運動制御技術の現状と将来展望 | 工学部 機械学科 |
| 建物の健康診断 | 工学部 建築学科 |
| ファインセラミックスを作ろう…セラミックスの魅力 | 工学部 応用化学科 |
| 洪水が作る地形とハザードマップ | 工学部 社会基盤学科 |
| 知っておきたい!お金のトラブル回避&資産づくり講座 | 経営学部 経営学科 |
| CGアクションゲームを製作しよう | 情報科学部 情報科学科 |
国内外の英語研修などを通じて、スピーチ技術など自分の考えを英語で伝えられる実践的な語学力を育成。
国際社会の場で通用する英語力の獲得をめざします。
青年海外協力隊の派遣で知られるJICA名古屋を訪問し、今世界で起きている問題(異文化理解、環境問題、教育問題等)に目を向け、視野を広げます。事前にSDGsに関わる研究テーマを決め、気づいたことをまとめてポスター制作をします。
ユニセフ協会の方を本校に招いて、ワークショップを実施しています。ユニセフが取り組んでいる世界の様々な問題について意識を向け、私たちが直面している課題について学びます。特にSDGsとのつながりを知り、持続可能な世界を築くために、私たちが今、具体的に貢献できることについて考えます。
国連UNHCR協会によるワークショップです。難民を取り巻く問題や、UNHCRの活動、国際協力などをテーマに講演を聞きます。生徒たちは学んだ内容をもとに、グループごとに話し合いを行い、問題点やその解決方法などについて考えながら理解を深めていきます。日本にいるだけではなかなか気に掛けることのないような世界のさまざまな問題に目を向けることで広い視野を養います。
2日間に渡って行う英語の集中レッスンです。外国人の先生の授業を受けるだけでなく、アクティビティを通して一緒にさまざまな活動を楽しみます。講師陣の中には日本の大学で学んでいる留学生も多数おり、わからないところはしっかりアシストしてくれます。クラスはすべて11名~12名の少人数制。最終日のスピーチやグループスキットの発表は圧巻です。
夏休み中に2週間、オーストラリアのブリスベンに行き、ホームステイをしながら現地の学校に通います。夏休み期間であっても現地の学校生活が体験できるという、南半球ならではのメリットを活かしたプログラムです。帰国後、中学生は英語で旅行体験記のプレゼンテーション、高校生は事前指導であらかじめ決めておいた研究テーマに沿ってレポートを書き、文集を製作します。
将来を見据えたきめ細かなキャリア教育を実施。
大学教授や企業経営者と実際に話せるプログラムもあり、自分らしい進路をじっくりと見つけられます。
マナー講座では、インタビュー学習の事前準備として言葉づかいや有効な質問方法を学習。インタビュー学習では、班に分かれて企業や店舗を訪れ、そこで働く方々に働くことについてインタビューを行います。ここでの経験が、後のインターンシップへとつながっていきます。
経済界で活躍されている方々を招き、社会で必要とされる人材像や若者に期待していることなどを語っていただきます。経済界のトップの方からお話を伺うことで、職業に対する関心を高めるとともに、将来進むべき方向やそれを実現させるための心構えなどを考えます。
班ごとに2日間行う職業体験です。体験先は保育園や飲食店、ホテル、製造業者など多岐にわたります。体験先への事前連絡や、体験後のプレゼンテーションも含め、将来の職業について考える良い機会になります。
本校を卒業した現役大学生による講演会。高校生活の過ごし方や受験に向けたアドバイスなど、先輩の立場から在校生に語ってもらいます。また、大学での学びのことなどもリアルな経験談として話してもらい、将来の進路選択について考えるきっかけをつくります。
県外の大学の先生に、大学での専門分野について高校生にもわかるよう、噛み砕いて教えていただきます。大学の学びが実世界とどう関わっているのか、高校と大学の学びのつながりなどを解説していただきます。この授業を通じて、県外の大学にも視野を広げます。
高校1年生には文理選択に関する説明会、高校2・3年生には進路選択に関する説明会を実施します。受験の心構えや進路・志望校選択に大切な知識や情報を伝えていきます。保護者の方々にも参加していただいて、将来を見据えた選択ができるようアドバイスをします。
キャリア研究では、東海地区を中心に50以上の大学の説明会を実施。生徒は興味のある学校の説明会場に赴きます。各学校の担当者から直接話を聞くことで、志望度が高まる生徒も多くみられます。また、オープンキャンパスでは、事前にチェックシートに質問事項を記入し、志望する大学で関係者や先輩に直接質問をぶつけます。実際に大学に赴くことで、受験勉強に対する意識もさらに高まります。